「科内で勉強会を頼まれたけどネタがないよ」と悩んでいませんか?また、ネタを選定するのが難しいですか?あるいは他のセラピストの関心を引くトピックが見つけられませんか?
科内勉強会は、知識を共有し、スキルを向上させるための貴重なチャンスです。しかし、毎回テーマや内容を考えるのは大変な作業ですよね。そこで、この記事では、科内勉強会のネタを簡単に見つけるための3つの方法をご紹介します。これらの方法を活用すれば、次回から勉強会のネタに困ることはありません。
実はネタを見つけるのはそんなに難しいことじゃないんですよ!なぜなら、今までの経験がネタになるから。つまり、日常生活や仕事で自分が感じた疑問をネタにすればいいのです。また、相談されることや耳にする話題なんかもネタになりますね。
ネタを探していると「こんな内容みんな知ってるはずだ」「簡単すぎるといわれちゃうかも」と考えるかもしれません。しかし、安心してください!実はあなたの知っていることを他人は意外と知らないのです。
仮に内容を知っている人がいても気にする必要はありません。勉強会を行うことは、成長とスキル向上につながる機会になるからです。
この記事では、科内勉強会のネタを簡単に見つけるための3つの方法を紹介します。方法1では、自分の得意分野をネタにする方法を説明します。方法2では、自分や周りの悩みをネタにする方法を説明します。そして、方法3ではセミナーなどを活用する方法について説明していきます。
効果的な科内勉強会は、チームの成長とパフォーマンス向上につながります。ぜひ、この記事を参考にして、次回の科内勉強会の成功を目指しましょう!
ネタを探す3つの方法
科内勉強会を成功させるためには、興味深いトピックや有益な情報を提供することが重要です。やみくもに考えるよりは以下の3つの方法からネタを探してみましょう。
- 自分の得意分野をネタにする
- 自分や周りの悩みをネタにする
- 過去に行ったセミナーをネタにする
勉強会のネタを探すためには、他人の疑問やフィードバックを積極的に取り入れること、業界のトレンドや外部の情報を活用することが重要です。柔軟な発想と多様な情報源を活かして、興味深いトピックを見つけ出しましょう。それぞれの方法の最後にネタの例を挙げますので、それも参考にどうぞ!
方法1:自分の得意分野をネタにする
ネタ探しに困ったのであれば、自分の得意分野をネタにしましょう!自分の得意分野を勉強会のネタにすることは、他のメンバーの興味を引きつけやすく、有益な知識の共有できます。
特に経験年数の若い人はまだ悩みが漠然としていたり、有益な情報を持っていないため、おすすめの方法となっています。
そして、この方法は2つのメリットがあります。
①ネタを探す時間を短縮できる
ネタを探す最終目的は「勉強会を行う」です。ネタを探している時間が長くなると情報収集や資料作りの時間が無くなってしまいますよね。自分の興味のある分野や得意分野であれば資料をまとめやすく作業が楽になります。
例えば、筋肉を触り分けることが好きならば、「触診」を勉強会のネタにしましょう。得意分野をネタにすることで、情報収集は資料作りが自分にとってもプラスなため、興味のない分野よりは楽に感じます。
②アウトプットができる
「エビングハウスの忘却曲線」という言葉があるように、人は記憶(インプット)したこと・モノを忘れてしまいます。多くの文献では勉強した20分後には約40%の内容を忘れてしまっうと書かれています。忘却は復習(アウトプット)することで対策できます。
研修に参加してすぐ勉強会ができる場合、情報が最新にアップデートされており、アウトプットの最高な機会になります。記憶は徐々に薄れていってしまうので復習をする機会という意味でも過去の研修を勉強会にしましょう。
例えば、触診をテーマにした場合、触診時の注意点や臨床への考え方を取り込むことで自分の考えをまとめることができます。過去に触診の研修に参加したことがあれば研修内容をまとめて科内の勉強会にしましょう。
- 触診の必要性と臨床での活用方法
- 腰部疾患に対しての治療法と評価法
- 膝疾患に対しての治療法と評価法
- 歩行分析のケーススタディ
- 動作分析の注意点や評価のポイントを解説
- 腰が痛くならない介助方法について
- 片脚立位ができると生活の何に役立つのか
方法2:自分や周りの悩みをネタにする
次に仕事中などで疑問に感じたり、後輩など周りのスタッフから相談があればその内容をネタにしましょう。
例えば、「(入院中の)○○さんが介護保険を取得したけど、退院後に何ができだろうか?」と悩みがあった場合は介護保険の情報をまとめた勉強会にしましょう。
この悩み(上記では介護保険の活用法)が解決できると今後、同じ悩みが起きた場合に作った資料が活躍します。ポイントは誰にでもありそうな悩みを解決することです。
- リハビリに関連する介護保険の知識
- 装具の選び方、作るタイミング
- 松葉杖の使い方、T字杖の使い方
- 新人セラピストのための勉強法
- コミュニケーションの仕方(聞き方、話し方)
自分や周りの悩みをネタにすることで、参加者の関心を引きつけ、有益なディスカッションや解決策の共有が出来るかもしれません。自身の経験や他のメンバーの悩みに目を向け、参加者全員が学びや成長を得られるような科内勉強会を実施しましょう。
方法3:過去に行ったセミナーをネタにする
上記でも少し伝えましたが、過去に行ったセミナーの内容を勉強会のネタにするのも1つの方法です。なぜなら、セミナーの内容をまとめて資料が作るということは強力なアウトプットになるからです。
もう少し具体的にいうと、一日のセミナーの内容すべてを科内の勉強会に取り組んだら一日かかってしまいますよね。経験上、いくら興味のあるテーマの勉強会でも長時間だと飽きます。
そのため、セミナーの中で自分が大切だと感じたことをピックアップした勉強会を行うことで短時間で充実した勉強会ができます。
ピックアップが上手くいけば、1つのセミナーでネタが2つか3つできるので、研修会に参加することでネタに悩まなくなります。セミナーは参加費が意外と馬鹿になりませんので、有効に活用していきましょう。
方法として、定額で契約期間内なら動画が見放題の「リハノメ」の活用もお勧めです。例え、他の人がリハノメの動画を視聴済みで内容を知っていたとしても勉強会開催者とその人はアウトプットができて、それ以外の人はインプットができます。
- 全国学術学会で気になったテーマの報告
- 動作分析の講習を受けて感じた動作分析に大切なポイント
- 薬剤の基礎知識と「今日の治療薬」の使い方
- 下肢または上肢の触診方法
- 過去に科内の勉強会で行った内容の復習
過去に参加したセミナーや講演会は、貴重な情報や知識の宝庫です。その中から有益なトピックやアイデアを見つけ出し、勉強会のネタとして活用しましょう。参加者にとって新鮮な情報や刺激を提供することで、より意義のある勉強会を実現できます。
上司や先輩は意外と知らない
上司や先輩に対して勉強会を行っても内容が薄いと悩むかもですが、実は意外と知りません。つまり、上司や先輩もあなたの勉強会が情報をまとめる復習の機会になるのです。以下で、上司や先輩が知らない可能性のある領域について挙げてみます。
新しい技術やトレンド
上司や先輩は経験豊富であり、多くの知識を持っています。しかし、急速に進化する技術や業界のトレンドには常に追いつくことは難しいです。勉強会で、最新の技術やトレンドを共有することで上司や先輩にも新しい情報を提供することができます。
新たな解決策やアプローチ
上司や先輩は過去の経験に基づいて業務を進めることが多いですが、常に新たな解決策やアプローチを知っているわけではありません。勉強会では、参加者が自身の考え方や発見を共有し、上司や先輩にとって新鮮な視点やアプローチを提供することができます。彼らも新たな知識やアイデアを受け取ることで、業務の改善や効率化につながる可能性があります。
専門的な知識やスキル
上司や先輩には、専門的な知識やスキルが期待されますが、すべてを網羅しているわけではありません。勉強会では、専門的な知識やスキルを共有し、上司や先輩に新たな学びや洞察を提供することができます。このような相互の学び合いは、チーム全体の成長と発展につながるでしょう。
情報をまとめて資料を作り、勉強会を行うことで参加した全員が成長できるチャンスになるのです。
まとめ
今回の内容をまとめてみます。
ネタを探す時間を短縮することや、参加者の関心を引きつけることなど、さまざまなメリットがあります。勉強会は、メンバー同士がお互いに学び合い、成長する貴重な機会です。ぜひ、これらの方法を活用して、充実した勉強会を実施してみてください。
・勉強会のネタ探しに悩んでいる人は3つの方法で見つけてみましょう!
- 自分の得意分野をネタにする
- 自分や周りの人からの疑問や悩みを解決できるネタにする
- セミナーの内容をまとめて伝達する
・意外と先輩上司も知らないことが多いです。
知らない人には新しい情報を、知っている人には復習の機会だと思って勉強会に参加しているので、悩む必要はありません。
科内勉強会を充実させるために、ぜひこの記事で紹介した方法を実践してみてください。さまざまな視点や知識を持った参加者が集まり、有意義な学びの場となることを願っています。
他にも様々な記事を書いていますので、下のリンクからとんでください。