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生理学の学び方

【知らないと損】理学療法士のための生理学実習・実験での勉強方法

  • 生理学の実習や実験って何があるの?
  • 実験や実習をする意味は何かあるの?
  • 生理学を本だけで読むのが辛い

このような悩みを解決できる記事を用意しました。他の勉強方法を知りたい場合は下記の記事を読んでください。

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理学療法士にとって、生理学的な知識は非常に重要です。筋肉や神経の生理学的なメカニズムを理解することは、患者さんの状態を正確に評価し、適切な治療計画を立てるために不可欠なスキルです。今回は、理学療法士のための生理学実習・実験での勉強方法について解説します。

この記事を読むことで、理学療法士としての専門性を高め、患者さんの治療やリハビリテーションにより良い効果をもたらすことができます。また、生理学の知識や実習・実験について不安を抱えている理学療法士の方々にとっても、この記事は役立つ情報です。

学生であるあなたは実習が容易に行えるチャンスです。授業でもやると思います。臨床家の場合は学生時代の復習をしつつ、今、自分が行える実験を行い生理学の理解を深めていきましょう!

生理学の実習・実験方法を知ろう!

筋肉の機能解剖学の実習

筋肉の機能解剖学は、筋肉の起始・停止部位、筋繊維の方向、筋肉の力学的特性に関する知識を得ることができます。この実習では、人体解剖学の模型や実物の骨格を使用して、筋肉の機能について学びます。具体的な実習方法としては、以下のようなものがあります。

  • 解剖学的なモデルを使った筋肉の起始・停止部位の確認
  • 筋肉の繊維方向を理解するための筋肉切除実習
  • 筋肉の力学的特性を理解するための筋力計を用いた筋肉収縮実験

筋肉の起始・停止部位の確認や筋肉切除実習は、人体解剖学アトラスを使用して、筋肉の形状や位置関係を視覚的に確認することができます。また、解剖学模型を使用することで、実際に手で触って筋肉の形状や位置関係を確認することもできます。

筋力計を用いた筋肉収縮実験については、実際に人体の筋肉を対象として、筋力計を用いて筋肉の力学的特性を測定することが一般的です。筋力計は、人体の上肢や下肢などに取り付けられたセンサーを用いて、筋収縮時の力を計測することができます。

大きな施設であれば人の死体を用いて筋肉や内臓に触れる機会があるかもしれません。生物の構造ということでマウスの解剖を行っている場合もあります。

運動生理学の実験

運動生理学は、筋収縮のメカニズム、筋力の測定方法、筋疲労に関する知識を得ることができます。この実験では、電気刺激を用いた筋収縮や筋疲労の実験を行い、筋肉の生理学的なメカニズムを理解します。具体的な実験方法としては、以下のようなものがあります。

  • 筋肉刺激器を用いた筋肉の収縮力の測定
  • 筋肉疲労の発生と回復についての実験
  • 筋収縮時の筋電図の計測

筋肉刺激器を用いた筋肉の収縮力の測定では、電気刺激を筋肉に与えて筋収縮を引き起こし、それを計測して筋肉の収縮力を測定します。この実験では、電気刺激の強さや時間、刺激パターンなどを変化させて、筋収縮力の変化を調べることができます。

筋肉疲労の発生と回復についての実験では、同様に電気刺激を筋肉に与えて筋収縮を引き起こし、一定時間刺激を継続して筋肉の疲労を引き起こします。そして、刺激をやめて一定時間経過後に再度筋肉収縮を計測し、筋肉疲労の回復の速度を調べることができます。

筋収縮時の筋電図の計測については、筋肉に電気刺激を与えず、筋肉収縮時の筋電図を計測します。筋電図とは、筋肉収縮時に筋肉から発生する微弱な電気信号のことです。この実験では、筋肉収縮時の筋電図の波形や強度を計測し、筋肉の収縮特性や疲労状態を調べることができます。

運動制御の実験

運動制御は、運動神経細胞の発火パターン、筋肉の運動協調、運動制御の障害に関する知識を得ることができます。この実験では、筋肉の協調運動や神経活動を計測することで、運動制御のメカニズムを理解します。具体的な実験方法としては、以下のようなものがあります。

  • 運動誘発電位を用いた筋収縮の発火パターンの計測
  • 脳波計を用いた運動前後の脳波変化の計測
  • 運動における筋肉の協調運動に関する実験

運動誘発電位を用いた筋収縮の発火パターンの計測には、運動誘発電位測定器が用いられます。この測定器は、筋肉に電気刺激を与えて筋収縮を引き起こし、その際に発生する運動誘発電位を計測することができます。この実験では、筋肉収縮時の運動誘発電位の波形や強度を計測し、筋肉の発火パターンを調べることができます。

脳波計を用いた運動前後の脳波変化の計測には、脳波計が使用されます。脳波計は、脳の電気活動を計測する装置で、頭皮に電極を取り付けて脳波を計測します。この実験では、運動前後の脳波の変化を計測し、運動が脳に及ぼす影響を調べることができます。

運動における筋肉の協調運動に関する実験には、筋肉収縮計や運動解析システムが使用されます。筋肉収縮計は、筋肉の収縮力を計測する装置で、筋肉に貼り付けたセンサーから収縮力を計測します。運動解析システムは、運動中の人体の動きを計測する装置で、カメラやセンサーなどを使用して身体の動きを計測します。これらの装置を使用して、複数の筋肉の収縮力や身体の動きを計測し、筋肉の協調運動に関する情報を得ることができます。

呼吸生理学の実験

呼吸生理学は、呼吸筋の機能、気道の解剖学、肺機能に関する知識を得ることができます。この実験では、肺機能計や呼吸筋の電気刺激による呼吸運動の実験を行い、呼吸生理学的なメカニズムを理解します。具体的な実験方法としては、以下のようなものがあります。

  • 肺機能計を用いた肺機能の測定
  • 呼吸筋の電気刺激による呼吸運動の実験
  • 呼吸運動時の胸郭の動きの計測

肺機能計は、肺活量や吸気能力、呼気能力などを測定するための器具です。肺機能計には、流量計型、容積計型、組み合わせ型などがあります。

呼吸筋の電気刺激による呼吸運動の実験には、呼吸筋刺激器が必要です。この器具は、電気刺激を用いて呼吸筋を刺激し、呼吸運動を誘発することができます。

呼吸運動時の胸郭の動きの計測には、胸郭拡張計や胸郭呼吸帯が使用されます。胸郭拡張計は、胸郭の拡張量を計測するための器具で、胸郭呼吸帯は、胸郭の運動を計測するためのベルトです。

循環生理学の実験

循環生理学は、心臓の機能、血液の流れ、循環系の制御に関する知識を得ることができます。この実験では、心電図計や血圧計、超音波検査装置を使用して、循環生理学的なメカニズムを理解します。具体的な実験方法としては、以下のようなものがあります。

  • 心電図計を用いた心臓の機能評価
  • 血圧計を用いた血圧の測定
  • 超音波検査装置を用いた血流の観察

心電図計を用いた心臓の機能評価は、心電図を測定することにより、心拍数や心臓のリズム、異常な活動の検出などを行う実験です。

血圧計を用いた血圧の測定は、血圧を測定することにより、心臓と血管の機能評価を行う実験です。一般的には、上腕や手首に圧力をかけて血圧を測定するためのスフィグモマノメーターや、自動的に血圧を測定するための自動血圧計などが用いられます。

超音波検査装置を用いた血流の観察は、超音波を使用して、血管の内部の流れを可視化することにより、血管や心臓の機能評価を行う実験です。一般的には、超音波画像を得るための超音波プローブや、画像処理ソフトウェアが用いられます。

なぜ生理学実習を行う必要があるの?

生理学実習の勉強法はわかりました。ではなぜ、理学療法士は生理学実習を行う必要があるのでしょうか?それは以下のような理由をあげます。

  • 患者さんの評価:患者さんの身体的な状態を評価する際に、生理学的なパラメータを考慮する必要があります。例えば、筋力や筋収縮の特性、呼吸機能、循環機能などが患者さんの運動制限や症状に影響を与えることがあります。
  • 治療計画の立案: 患者さんの症状や制限に合った治療計画を立案する際に、生理学的な知識を活用する必要があります。例えば、運動療法や呼吸リハビリにおいては、生理学的な原理に基づいた運動プログラムや呼吸トレーニングを行う必要があります。
  • 治療の効果の評価: 治療の効果を評価する際に、生理学的なパラメータをもとに評価を行うことがあります。例えば、筋力や呼吸機能の改善の評価には生理学的な測定が必要となります。

まとめ

今回の記事では、理学療法士にとって有用な生理学実習・実験について紹介しました。実習・実験を行うことで理論だけではわからなかった身体の仕組みを理解できることや、臨床現場での理学療法に役立つ知識を得ることができるというメリットについても触れました。

身体の仕組みを理解することは、理学療法士として重要なスキルの一つであり、実習・実験はその基盤となるものです。また、実際に手を動かして実習・実験を行うことで、理論だけでは得られない臨床現場での実践的な知識を得ることができます。そのため、実習・実験を通じて身体の仕組みを理解し、臨床現場での実践力を身につけることが重要です。

これらの実習・実験は、専門の知識や器具が必要となるため、教育機関や病院などで行われることが一般的です。しかし、自己学習の一環として、模型や模擬器具を使用することで、実習・実験に近い体験をすることもできます。身体の仕組みを理解し、実践力を身につけるために、ぜひ実習・実験に取り組んでみてください。

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理学療法士10年目 整形外科クリニックで理学療法を行ってます。 今まで働いてきて思ったことや感じたことなどを伝えていきます。 私の疑問があなたの疑問を解決できることを目指していきます。