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生理学の学び方

たった1冊で解剖学や生理学が勉強できる運動学の本『基礎運動学』を使おう!

  • 将来、医療従事者の道を歩みたいが、解剖学や生理学を理解する必要性が分からない
  • 理学療法士になりたいがどのような勉強をしていいか分からない
  • 1冊の本で解剖学や生理学、運動学を学べるものが欲しい

このような悩みを解決する記事を用意しました。解剖学や生理学、運動学は医療従事者である理学療法士や作業療法士にとって基礎の部分ですが、専門的で難しい分野です。勉強するために多くの本を読む必要がありますが、分散した情報を集めるのは大変ですし、初心者にとっては理解しにくいこともあります。

勉強中に「こんなに勉強しても仕事では使わないだろ」と思いませんでしたか?また、1冊でこれらの分野を包括的に学べる本があるとしたら、知りたくないですか?

結論から言うと運動に関わる知識は『基礎運動学』の本で最低限が学べます。基礎となる分野のため試験を合格するためにも覚える必要がありますが、解剖学や生理学、運動学の知識があるほど臨床の引き出しが多くなるので重要です。

『基礎運動学』という本は、解剖学と生理学、運動学に関する豊富な情報を1冊に凝縮しています。この本は専門的な内容をわかりやすく解説し、初心者でも取り組みやすい構成になっています。多くのセラピストが学生時代にこの基礎運動学で勉強したはずです。

この記事では、『基礎運動学』の内容を軽く紹介し、効果的な使い方をお伝えします。この本だけでセラピストに必要な解剖学や生理学、運動学を学ぶことができます。また、身体の仕組みを理解し、運動やトレーニングにおける効果的なアプローチを見つけることができるでしょう。

たった1冊で解剖学、生理学、運動学が学べるのはお得感が満載です。

1冊で解剖学、生理学、運動学が学べる『基礎運動学』とは?

『基礎運動学』は医歯薬出版株式会社から出ている中村隆一さん、斎藤宏さん、長崎浩さん著の人の運動を知れる内容の本です。

運動に携わる職種を対象にしている本

「はじめに」を読むと、運動学の基礎的な知識が必須な医師、理学療法士および作業療法士、体育指導者を対象としているとの記載があります。『基礎運動学』は、解剖学と生理学の基本的な知識を学ぶだけでなく、身体の動きや運動に関する生理学的な側面もカバーしています。

この本は豊富なイラストや図表を使用し、視覚的に理解しやすくなっています。さらに、運動やフィットネスに関連する実践的な応用も提供しており、学生だけでなくトレーナーや一般の方にも役立つ内容です。

10の大項目に分かれている

基礎運動学は1~10までの大項目があり、はじめの「運動学とは?」を読むことで運動学の歴史や意味を知ることができます。

次に「生体力学の基礎」では理学療法士として大事な矢状面・前額面などの身体運動の面と軸や筋力と重力、運動の法則などが書かれています。3番目は「生体の構造と機能」でここに解剖学・生理学が載っています

4つ目の「四肢と体幹の運動」は理学療法士にとって運動学の勉強の主軸となるところで筋の起始・停止や支配神経、関節や靭帯が説明されています。この章は私もページが破れるほど読んでいます。

そのあと5~10は運動学の醍醐味な部分の、「動作分析」「運動処方」「姿勢」「歩行と走行」「運動発達」「運動学習」となっています。

「生体の構造と機能」は解剖学や生理学の必要性が分かる項目

基礎運動学の項目「生体の構造と機能」に解剖学と生理学の内容があります。なぜ、運動学に解剖学と生理学の内容があるのかというと以下の通りです。

そもそも運動学とは物体や身体の運動について研究する学問の一つ

『基礎運動学』を参考にすると運動学は運動を研究する学問です。そして、この運動学については2つの主張がなされているそうです。

ひとつは運動学がそれ自体で科学とあるとする立場であり、他方は運動学の諸原理は解剖学、生理学および物理学から得ていることから、運動学は応用的研究であるとする立場である。

基礎運動学第6版 P.1

運動学はその取り扱う領域により、何を理論的基礎にするかによって、多少の相違はあるが、幾何学と力学、解剖学、生理学は共通のものとなっている。(基礎運動学p1より)

基礎運動学第6版 P.1

つまり、どちらの主張も運動学を理解するうえで解剖学、生理学は必須になります。ついでに引用文から読み解くと物理学も必要ですね。

運動学は、物体の位置、速度、加速度、力、運動方程式などを研究します。これらの要素を分析することで、物体がどのように動くのか、どのような力が関与しているのかを理解することができます。また、運動学は物体の運動パターンや軌道、衝突などの現象にも関心を持ちます。

そのため、『基礎運動学』では解剖学・生理学(・物理学)の内容が盛り込まれているのです。

運動学における解剖学と生理学の必要性

運動学は、物体や身体の運動を研究する学問ですが、しっかりと理解するためには解剖学と生理学の知識が欠かせません。解剖学は身体の構造を学び、生理学は身体の機能を学びます。下記では、運動学における解剖学と生理学の重要性と相互関係について説明します。

運動学と解剖学

解剖学は、身体の骨格、筋肉、関節、臓器などの構造を研究します。運動学において解剖学の知識は重要であり、身体の動きや運動パターンを理解する上で基礎となります。例えば、どの筋肉がどのように働いているか、関節の可動域など、解剖学的な知識が運動の正しいフォームや動作の最適化に役立ちます。

運動学と生理学

生理学は身体の機能や生命現象を研究します。運動学において生理学の知識は、身体の運動に関わる生理的なプロセスや制約を理解する上で不可欠です。例えば、エネルギー代謝や筋肉の収縮メカニズム、心血管系の反応など、生理学的な知識が運動の効果やパフォーマンスに関わる要素を解明します。

解剖学と生理学

解剖学と生理学は、お互いを補完する関係にあります。解剖学の知識を持つことで、身体の構造に基づいた運動の正確な分析が可能となります。生理学の知識を持つことで、身体の機能的な側面を考慮したトレーニングや運動プログラムを設計できます。

つまり、セラピストが『基礎運動学』で解剖学・生理学を勉強すべき一番の理由は、運動に関わる解剖学・生理学的知識を学べることです。たった1冊持ち歩くだけで解剖学・生理学(・物理学)・運動学が学べる魅力がこの基礎運動学という本なのです。

余談ですが、国家試験の過去問を解くときも共通基礎項目や計算問題は意外と運動学から情報を得られていました。私の国家試験対策が知りたい方はリンクからどうぞ!→私の勉強法【国家試験編】

運動に特化した内容

『基礎運動学』は、解剖学と生理学をベースにして運動に特化した内容を提供しています。「生体の構造と機能」は12の小項目に分かれており、その内容について解説します。

はじめの1~5の小項目は細胞や組織、運動器の構造と機能、神経系のいわゆる解剖生理の基礎的な内容となっています。もう少し具体的にいうと、細胞や脳、内臓の構造とその機能の説明をしています。

骨や筋肉は次の大項目の「四肢と体幹の運動」にありますので、そちらを見てください。次は神経機構や感覚、栄養などの運動と関連のある内容になっています。フィードバック・フィードフォワードや運動負荷、トレーニングの法則など運動療法をするには欠かせない知識です。

個人的に役に立ったと感じるのは内臓の生理学です。呼吸や心臓は運動と関りがあることは簡単に想像できると思います(スターリングの法則などは良く忘れてしまいます)。しかし、腎臓や血管まではなかなか想像しにくいのではないでしょうか。

消化器系の内臓は項目としてはありませんが、栄養とエネルギー代謝で説明がなされています。例えば、

軽い身体運動は、胃の運動を亢進させるが、胃液分泌には余り影響を与えない。ただし、運動後には胃酸の分泌が低下する。中等度以上の運動では、運動の種類に関係なく、運動量の増加に比例して胃酸分泌が低下する。激しい運動は食物の胃からの排泄を遅らせるが、軽い運動は排出を促進する傾向がある。なお、胃液の酸性度は低下するが、酵素の分泌には余り変化がない(Johnson et al 1974)。 

基礎運動学第6版 P.201

このように運動と関連されて説明されると臨床でのイメージがしやすく、問題解決やリスク管理の引き出しとして役に立ちます。

運動の理論的な知識と実践的なスキルを組み合わせることで、より効果的で安全な運動プログラムを作成し、理想の身体を実現することができます。

まとめ

この記事では、解剖学・生理学の勉強を基礎運動学を使って身に着けようという内容でした。

『基礎運動学』は、たった1冊の本で解剖学、生理学、運動学の知識を包括的に学ぶことができる有益な教材です。この本は、運動に特化した内容を提供し、以下のようなポイントが特徴として挙げられます。

  • 運動学を学ぶためには解剖学・生理学(・物理学)の知識が必要
  • 『基礎運動学』は運動に必要な知識がそろっている
  • 大項目「生体の構造と機能」に解剖学・生理学が解説されている
  • 骨や筋肉は「四肢と体幹の運動」で学べる

この記事を読んだら、運動を理解するうえで解剖学・生理学の必要性が分かったと思います。オンラインで勉強したいという人はリハノメという動画配信サービスを活用するのがおすすめです。登録方法も簡単です。以下で解説しています。

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以上、「たった1冊で解剖学や生理学が勉強できる運動学の本『基礎運動学』を紹介」でした。

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aokazu
理学療法士10年目 整形外科クリニックで理学療法を行ってます。 今まで働いてきて思ったことや感じたことなどを伝えていきます。 私の疑問があなたの疑問を解決できることを目指していきます。