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解剖学の学び方

【セラピスト学生向け】覚えられない解剖学を克服!単位をとるための勉強法!

  • 解剖学の授業が難しくて単位が取れるか不安だ!
  • テスト勉強はどんな方法がいいの?
  • 解剖学ができるようになるコツを知りたい

上記のような悩みを解決できる記事を用意しました。学生にとって、解剖学は単位を取る必須科目ですが、その難しさから苦手意識を持っている人も多いです。どのような勉強方法があるのか、解剖学を克服するためのアドバイスを知りたいと思う人も多いことでしょう。

たしかに私自身も解剖学は単位をとるのに苦労しましたが、私の経験から言うと、しっかりと準備をすれば対策できます。

今回は、理学療法士や作業療法士などを目指す学生が解剖学の単位をとるための勉強方法をお話してきます。結論から言うと、単位をとるための勉強方法は計画と情報収集が大事です。また、予習・復習の重要性や、解剖学の図を見ながら勉強することなどの実践的なアドバイスを具体的に紹介します。国家試験合格や臨床での解剖学の活用もについて解説し、効果的な勉強法を紹介します。

本記事を読むことで、解剖学の単位をとるための効果的な勉強方法が学べます。また、解剖学に関する知識が身につき、学生としての成績向上や、将来の医療現場での実践力向上につながることでしょう。

私の解剖学の勉強法を知りたい人はこちらからどうぞ(私の勉強方法【解剖学編】)

解剖学の勉強のまとめはこちらから

【まとめ記事】 解剖学を克服! 学生からセラピストまでの効果的な6つの学習ガイド  解剖学の勉強方法が分からない方や解剖学が面白くないと感じている人に読んで欲しい内容のきじになりました。 この記事は臨床で使える解剖学を身につけるための勉強方法やアドバイスをするまとめ記事になります。 この記事を読むことであなたが学生でもセラピストでも解剖学の勉強方法や実際の活用方法を知ることができます。...

単位をとるためには3つのコツを覚えよう!

学生時代には、単位を取るための勉強法を身に付ける必要があります。特に、理学療法士や作業療法士を目指す学生にとって、解剖学は必須科目であり、単位を取る必要があります。では、なぜ単位を取るための勉強法を身に付ける必要があるのでしょうか。

実は単位をとるための勉強と国家試験の対策や臨床で活用するための勉強法が一致しない場合があるのです。なぜなら、多くの学校では単位をとる条件は学校の先生が作ったテストで合格することです。

そのテストの内容が国家試験に沿った出題をする先生の場合もあれば、先生個人が作ったテストの場合があるので、勉強方法が異なる可能性があるのです。

つまり、国家試験合格のために解剖学のテスト勉強を必死にしても解剖学の単位が取れるとは限らないのです。そのため、今回は単位をとるための解剖学の勉強方法とコツを伝えていきます。

コツ①:試験勉強を始める時期は遅くても4週間前から

解剖学に限らず、学校で単位をとるための対策として重要なことは計画と情報収集をすることです。

解剖学の場合は暗記科目であるため、試験も内容や出題範囲が分かっても覚えなければ合格点をとることができません。暗記科目である解剖学の単位をとるために勉強を始める時期は遅くても4週間前から取り組みましょう。

解剖学は膨大な量と難易度から一夜漬けでの合格はかなり無謀です。そのため、4週間前から計画的に取り組み重要なポイントは頭に叩き込んでおきましょう!

ヘルマン・エビングハウスというドイツの心理学者が発見した「エビングハウスの忘却曲線」の話をしましょう。

エビングハウスの研究によると、人間は学習して20分後には42%を忘れ、1時間後には56%、1日後は74%、1週間経つと77%忘れてしまいます。

解決方法は復習することです。適切に復習することで忘れることを防ぐことができます。

復習するタイミングは、1回目が1日後、2回目が3日後、3回目が7日後というように、最初は早めに復習し、その後徐々に時間を空けるようにするのがコツです。

【ムダにならない勉強法p.199 樺沢紫苑】

4週間前なんて早くないかと考える人がいるかもしれません。しかし、他科目の単位をとる必要があるので試験直前のすべての時間を解剖学の勉強に使うことはできないはずです。

この記事を読んだ人は解剖学の授業は入学して早々に授業があるので、授業が始まった日から復習して少しでも早く身に付けていきましょう。

コツ②:情報収集をして対策を立てる

単位をとるために一番大事なのは情報です。テスト対策は情報を得ることで努力量が格段に変わります。情報の取り方を3つを解説します。

  1. 過去問
  2. 先輩からの情報
  3. 先生から聞く

この方法は解剖学に限らず、他の科目でも有効です。しかし、解剖学は膨大な量のある暗記科目なので、少しでも対策ができると単位取得が楽になります。

情報収集①過去問で出題傾向を把握する

過去問があれば入手できると有益な情報源です。過去問はテストの様式(選択問題なのか、書き問題なのか、など)と過去にどのような問題が出たのかを知ることができます

過去問という情報があることで勉強方法や出題傾向が明確になり、単位取得までの近道になります。場合によっては出題傾向が変わることや、問題が新しくなることがありますが、かなり参考になるでしょう。

私の場合は出題された部位のイラストを描いて名称を書き込んでいく加点方式という情報があったため、事前準備としてたくさんの絵を描いて覚えて描いた絵に名称を書き込んだ勉強方法を行っていました。

情報収集②先輩から情報をもらって対策する

過去問がなくても試験を合格した先輩からの話を聞くことで以前に出題された内容を知ることができます。この方法は過去問と違い、直接、先輩の経験を知ることができることが特徴です。

例えば、「教科書のここから出たよ」、「こんな問題だったよ」、「実は先生はこんなことを話してたよ」などと過去問を貰うだけでは知り得ないことが先輩からの情報で得らます。

自分が先輩との交流がない場合でも必ず友人や同級生がサークル等で関りがあるはずです。単位を取得するためにも友人や同級生と協力して先輩から話を聞きに行きましょう!

情報収集③先生から聞いて対策をする

3つ目は先生に直接話を聞く方法です。「これができたら苦労しないよ」と思うかもしれませんが、実は先生から聞く方法は2パターンあります。

パターン① 授業中に先生が話してくれる

授業中に先生が「これはテストに出します」というところは基本的にテストに出ます。なぜなら、そこがその科目にとって身に付けてほしい重要な部分だからです。

理学療法士・作業療法士の場合は解剖学のテストでは骨・筋肉・神経の範囲は必ず出題されるでしょう。

ちなみに私の場合は講義をした全部が試験範囲でどこが出るかは全く分かりませんでしたが、やはり基本である骨・筋肉・神経は出題されました。

パターン② 授業後や空き時間に直接聞きに行く

2つ目として授業後や空き時間に先生に会いに行きましょう。質問をしに来てくれる人を追い返す先生はいないでしょう。どちらかというと多くの先生は授業の質問なんかをしに行くと嬉しいはずです。

直接聞きに行ったとしてもテストの問題自体は教えてはくれないですが、意外と重要な部分や出題傾向などの有益なヒントはもらえます。しかし、そのようなヒントをもらうためには授業にきちんと参加していることが大事です。

そもそも授業に出席していなかったり、私語が大きいなどの授業の邪魔をしている人だと、聞きに行ったとしても教えてくれないでしょう。試験前だけでなく、日ごろから授業に参加してやる気満々のアピールをしましょう!

単位をとるための5つの解剖学勉強法

上記の方法で情報を収集して出題範囲や出題傾向をある程度把握できれば、今度は解剖学の単位を取得するために勉強していきましょう。ここでは理学療法士や作業療法士を目指す学生に向けて、5つの具体的な勉強方法を紹介し、解剖学を克服しましょう。

  1. 予習と復習
  2. 絵や図を活用する
  3. 用語を理解する
  4. グループで学習
  5. 実習・体験をする

上記5つは既に臨床で活躍している人でも効果的でお勧めな方法です。

予習と復習をする

解剖学の場合、予習と復習ができることでテストへの準備がかなり容易になります。なぜなら、予習・復習をすることで忘却する量が減り、試験前に勉強しなおす必要がなくなるからです。もし、解剖学に時間を割く必要がなくなった場合は他の教科を勉強できるようになります。

大量の情報をなるべく早く覚えるための方法として講義前の予習と講義後の復習が大切になってきます。予習によって、講義の内容が事前に理解できるため、予習では理解できなかった疑問点が解消し、素早く覚えることができます。

講義後の復習を行うことによって、勉強した内容を再確認することができ、内容を忘れずに記憶に留めておくことができます。定期的に復習を行うことで、長期的な記憶の定着につながります。

予習と復習を習慣化することで、解剖学の知識をより多く覚えることができるため、テストで多くの点数を獲得できるようになります。

絵や図を活用する

解剖学は人体の複雑な構造や機能を理解するために、大量の情報を覚える必要があります。解剖学にような暗記科目を覚えるためには、絵や図を活用することが重要です。絵を描いたり、図を見ることで、解剖学的構造をイメージし、視覚的に理解しましょう。

具体的には、解剖学の教科書や参考書に掲載されている図を活用することが効果的です。図を見て、各部位の位置関係や構造の絵や図を自分でも描いてみることで、より具体的に頭の中のイメージが高まり、記憶に定着しやすくなります。

現在は解剖学に特化したアプリやウェブサイトが多くあります。これらのツールを活用して、立体的な解剖学的構造を視覚的に理解しましょう。

用語を理解する

解剖学には多数の用語があります。これらの用語を覚えることは、解剖学を学ぶ上で非常に重要です。しかし、多数の用語を暗記することは難しいため、覚え方に工夫が必要です。

まずは、用語を単純に暗記するのではなく、用語の由来や意味を理解しましょう。用語の意味を理解することで、その用語がどのような構造や機能を表しているのかをイメージし、覚えやすくなります。

例えば、上腕二頭筋は長頭と短頭の2つの線維に分けられ、それぞれが付着する部位が異なります。専門的な言葉にすると、上腕二頭筋の起始・停止の起始が2つあるということです。長頭線維は肩関節の運動と肘関節屈曲にも作用し、短頭線維は肘関節の屈曲のみに作用するため、同じ筋肉名なのに働き方が違うため二頭筋という名称になっているのです。

覚え方として用語を分類することも効果的です。用語を分類することで、共通点や特徴を見つけることができ、覚えやすくなります。例えば、構造的に似た用語を一つのグループにまとめたり、機能的に似た用語を一つのグループにまとめるなど、自分なりの分類方法を考えることが大切です。

グループ学習をする

解剖学は、グループで勉強することで効果的な学習が期待できます。同じ目標を持つ仲間と一緒に学習を進めることで、お互いに気付かなかった部分を補完することができるからです。

具体的には、何人かでグループを組んで協力して問題を解いたり、互いに説明をしあうことで、自分が理解しているかどうかの確認と、理解が不十分な部分の補完をすることができます。

さらに、情報を共有することで学習効率が高まります。グループメンバーがそれぞれ異なる視点から情報を持ち寄って説明することによって、より広範な情報を網羅することができます。

グループ学習を行う際の注意点として、メンバー間のコミュニケーションやタイミングなどの調整が必要です。うまくいかない場合は、個人で学習を進めることも必要になってくるかもしれません。一つの方法として覚えておきましょう。

実習・体験をする

解剖学を学ぶ上で、実習や体験は非常に重要な方法です。実習・体験では解剖学の理論を直接確認することができます。

実習で実際に人体を触れたりしながら行うことで、解剖学で学んだ知識を確認できるため、座学では得られない経験や理解を得ることができます。

また、実習では解剖学的な知識だけでなく、コミュニケーションスキルや協調性などのスキルも養われます。グループで行われる実習では、協力してタスクを達成することが求められます。このようなスキルは、現場で患者さんと接する理学療法士・作業療法士にとっても必要不可欠なものです。

実習を通じて、解剖学の理論を実践的に学び、スキルとして解剖学知識を身につけることができます。解剖学を克服するためには、座学での勉強だけでなく、実習や体験を積極的に取り入れて、理論と実践を結びつけていきましょう。

単位が取れた後は国家試験・実習対策をしよう!

無事に解剖学の単位が取れても、そこで終わりではないです。次に待っているのは国家試験と臨床実習です。この2つはまた違った勉強方法で解剖学の知識を身につけていく必要があります。それぞれの勉強方法を以下にまとめました。

国家試験を合格するための解剖学勉強法は過去問を解くこと

解剖学の勉強は過去10年の過去問を解き続けて選択肢の正解・不正解の理由を説明できるようにしましょう!なぜなら、出題内容は過去10年間を遡っても大きな変化がなく点数をとりやすいからです。

国家試験は出題内容が大きく変わらない解剖学などの基礎的な分野で多くの点数を取っておくことが合格するためのポイントです。

国家試験問題は5つの中から1つまたは2つを選択する選択問題で、一般問題が1問1点(計160問160点満点)、実地問題が1問3点(計40問120点満点)があります。選択問題の場合は5つすべての選択肢が分からなくても正解だけでも分かれば点数をとることができます。

解剖学は一般問題にあたり、多くの問題は教科書に載っているような知識を求められることが多いです。実地問題の3点で点数が稼げれば、合格にグッと近づきますが(合格するためには総得点 満点280点に対し、168点以上、実地問題 満点120点に対し、43点以上の条件がありますが)範囲が広いうえに40問しかないため、思ったより点数を稼ぐことができない可能性があります。

3点問題は応用問題であることが多く、解剖学、生理学、運動学の基礎的な知識が回答に役立つこともあります。例えば、レントゲン画像を見て矢印の部分の名称を選ぶような設問がある場合、脳のレントゲン画像の見方を覚える必要もありますが、解剖学的な知識がないと名称を答えれません。また付随して生理学や運動学の知識で裏打ちができると正答率は高くなるでしょう。

当時の私の国家試験合格への取り組みは下記の記事にありますので参考にしてください。

私の勉強法【国家試験編】

臨床で活用するための勉強法

実習や臨床で解剖学を活用するためには頭の中で骨や筋肉が浮かび上がるほどのイメージが必要です。人体の構造を知っているからこそ、身体を評価して問題点を見つけて治療を行うことができます。

逆に言うと、結果を出すためには解剖学の知識で人体の構造をイメージしながら行う必要があります。この解剖学と臨床技術を結び付けるには臨床経験が必要ですが、学生の時でも触診や治療練習を行うことでイメージを養うことができます。

臨床から学ぶ解剖学の勉強方法を記事にしたので読んでみてください。

解剖学が苦手な人は『必見』!臨床から学ぶある勉強法とは?

こちらの記事は遊んで解剖学を覚えようという内容です。

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まとめ

解剖学の単位取得は学生にとって最初の難関ですね。今回は、理学療法士や作業療法士などを目指す学生が解剖学の単位をとるための勉強方法を解説しました。また国家試験対策や臨床での解剖学の勉強方法も伝えました。

今回の記事をおさらいしましょう!

コツは大きく3つです。

  • 単位をとるための勉強と国家試験に合格するための勉強は違う場合があるります。
  • 解剖学は暗記科目なため、4週間前から取り組みましょう。
  • 解剖学のテストを乗り越える対策は3つ。①過去問を手にいれる、②先輩から話を聞く、③先生に直接聞くこと。

勉強方法は5つ紹介しました。

  • 予習と復習
  • 絵や図を活用する
  • 用語を理解する
  • グループで学習
  • 実習・体験をする

さっそく読み終わった今から対策を実行しましょう。

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