- 他の教科に時間を割いて十分な勉強が出来なかった。
- テスト前なのに解剖学の出来が不十分で一夜漬けをしてでも点数をとれるようになりたい。
- テスト前夜は勉強したほうがいいのか、寝ちゃってもいいのか分からない。
このような悩みを解決できる記事を用意しました。
解剖学は、人体の構造と部位を理解するための重要な科目ですが、情報量が多くて短時間で身に付けるのは大変です。また、他の科目もテストがあるため、解剖学のための一夜漬けを成功させるためには、時間を管理して、効果的に学習する必要があります。
そもそも、解剖学のテスト対策に一夜漬けは本当に有効なのでしょうか?結論から言うと、あまり有効的ではありません。どちらかというと日々の積み重ねが特に解剖学では有効です。
しかし、有効的ではないにしても、正しい一夜漬けの方法を身に付けてテスト対策を行うことで、合格に近づけるようになります。この記事では学生時代にテスト勉強で苦しんだ私が自分の経験も参考に書いていきます。
この記事の内容としては、一夜漬けを活用した解剖学のテスト対策のポイントに焦点を当てます。この記事を読むことで一夜漬けの勉強をより効果的な方法で行え、直近のテストの点数を挙げることができるでしょう。
他の解剖学の勉強方法は下記リンクから読んでください。
以下に、解剖学のテスト前に役立つ一夜漬けの方法をいくつかご紹介します。
一夜漬けをすることによるメリットは?デメリットは?
一夜漬けは、短期間で多くの情報を集中的に学習する手法ですが、そのメリットがある一方、デメリットもあります。メリット・デメリットを知っておくことで一夜漬けが今のテスト対策に効果的であるかどうかを判断することができます。
さらにデメリットに関しては解決方法も一緒にお伝えしていきます。是非、参考にして効果的な一夜漬けの学習を行いましょう。
メリット
- 集中による情報の吸収力向上
- 緊急感によるモチベーション向上
- キーポイントへの集中
①集中による情報の吸収力向上
特にテスト前日に一夜漬けする場合は、使える時間が限られているため、集中して学習する必要があります。この集中学習によって、効率的に情報を吸収することができます。
後述しますが、長時間も集中力は続きません。限られた時間内でスケジュールを立てて、5分でもいいので休憩する時間を入れましょう。なぜなら、脳が情報を整理した時間があったほうが記憶に残りやすいからです。
②緊張感によるモチベーション向上
テストや試験の前夜に一気に学習することで、緊張感が生まれ、そのモチベーションが高まります。この緊張感は、一時的にでも学習意欲を高まります。
全くの無対策であると何から手を付けていいのか分からなくなりますが、予め先輩からテイスト傾向の情報を貰っていたり、講義中にテストに出ると宣言されたところや大事だと強調されたところをメモしておけば対策が立てられ、モチベーションも高く維持できるでしょう。
③キーポイントへの集中
限られた時間内に学習する必要があるため、主要なポイントや重要な概念に焦点を絞ることが求められます。そのため、必要な情報のみを選別して、集中的に学ぶことが可能です。
しっかりと講義を聞いて大切なことはメモをしておいたり、先輩からテストの情報を得ることでキーポイントを絞ることができます。
基本的に養成学校のテストはわざと単位を落とすようなことはしないはずです。つまり、これから理学療法士または作業療法士として働くうえで最低限必要な解剖学的知識を持っているかを問われるはずです。意地悪な問題はあるかもしれませんが、解剖学のテストに関しては毎回ほぼ同じテスト内容になるのではと予想できます。
デメリット
- 十分な理解はできない
- ストレスと圧迫感
- 睡眠不足のリスク
①十分な理解はできない
一夜漬けは短期的な学習方法であり、情報を長期的に定着させるのは難しいです。深く理解したり、長期的な記憶の構築には、時間をかけた反復学習が必要です。
改善方法を挙げるのであれば、十分に理解したいけど毎回直前まで行動せずに一夜漬けになる人は残念ながら自己努力では解決できません。
ベストな方法は他人と協力をすることです。家族や親せきではなく、学校の友人やクラスメートと協力関係を作ることでお互いに緊張感が生まれ、日頃からの勉強習慣を身につけることができるでしょう。
②ストレスと圧迫感
一夜漬けは短期間で多くの情報を頭に入れるため、ストレスや圧迫感が生じることがあります。過度なストレスは学習効果を低下させるだけでなく、睡眠不足になりやすく、健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。
改善方法としては一夜漬けの短時間でもスケジュールを立てて、5分でもいいので、休憩の時間を入れましょう。
また、勉強の優先順位も意識して苦手意識のあるものは後回しにして覚えやすいところから取り組むとストレスも少なくなります。解剖学は得意不得意の分野があると思うので、すべてを網羅するのはあきらめて得意なところから範囲を広げましょう。
③睡眠不足のリスク
一夜漬けの勉強は、睡眠時間を削り勉強する時間に当てる方法です。ただし、睡眠不足は学習効率の低下や健康に悪い影響を及ぼすため、スケジュール調整を行って、睡眠不足とならないように努力していきましょう。
改善方法は上記でも挙げたスケジュールを立てること、休憩時間を入れること、苦手意識が強いところは諦めることです。
あらかじめテストの出題傾向などの情報を入手していれば、その情報を中心に勉強していき少しでも睡眠時間を確保できるようにしましょう。
テスト前の一夜漬けをするために6つ意識しよう
テスト前日にもなると、時間が限られており、一分一秒が貴重になります。解剖学の一夜漬けを行う際には、計画的で効率的な方法で行う必要があります。ここでは、テスト前の効果的な一夜漬けの方法を6つ紹介します。これらの方法を活用して、限られた時間内で最良の成果を得るヒントを見ていきましょう。
- スケジュールを立てる
- 視覚も使って覚える
- キーポイントの整理
- 動いて覚える(アクティブラーニング)
- 休憩を取りながら学習する
- 復習と睡眠の確保
①スケジュールを立てる
テスト前の一夜漬けは、まず効率的なスケジュールを立てましょう。解剖学のテスト範囲を確認し、どの項目に重点を置くかを決定します。
具体的には、過去問や先輩の情報から出題の傾向や問題様式を収集しておきましょう(後述しますが、ここがキーポイントになります)。その後、点数の高い順から時間を分割し、各項目に必要な時間を計算しましょう。短時間であるからこそ、まずはじめに効率的なスケジュールを組むことが大切です。
②視覚も使って覚える
解剖学は視覚的な理解が重要です。テキストだけでなく、図や模式図を活用して視覚的にも学習しましょう。
解剖学の専門書や配布資料には、身体の部位や構造をわかりやすく説明した図が多く含まれています。これらの図を見ながら、概念を視覚的に理解することを心がけましょう。
また、自分や家族などに協力してもらって実際の身体に沿って筋肉や骨、内臓をマッピングしましょう。自分の身体に描いた場合は試験当日までに消せないとカンニングになってしまうので注意してください。
③キーポイントの整理
解剖学のテストは勉強する範囲が広いため、テスト前の一夜漬けでは全てを網羅することは難しいです。そのため、重要なポイント(キーポイント)や基礎的な概念に焦点を当てて学習しましょう。教科書や講義ノートから、特にテストに頻出する内容をピックアップして整理します。
上記「スケジュールを立てる」でも述べましたが、過去問を入手したり、先輩から情報を貰っておくことでどこがキーポイントなのかを検討しやすくなります。
たくさんの情報を仕入れることでキーポイントを見つかり、テスト対策が行いやすくなるため、友達や先輩を巻き込んで合格を目指しましょう。
④動いて覚える(アクティブラーニング)
文章や文字を受動的に読むだけでは、記憶には留まりにくいです。そこで、アクティブラーニングの手法を取り入れてみましょう。例えば、自分でノートをまとめる、口頭で説明する、質問を作ってみる、歩きながら覚えるなどがアクティブラーニングです。人間が感じる感覚をフルに活用することによって情報の処理が深まり、理解が進みます。歩いて躓いたときに出た単語や、コーヒーのにおいで思い出す言葉など、少しでも何かと印象付けをしておくとよいでしょう。
ちなみに私はキーポイントを声に出しながら、文字や文章を書いたり、目で追ったりして五感を満遍なく活用して覚えていました。
⑤休憩を取りながら学習する
一夜漬けで成果を出すためには長時間の学習が必要ですが、長時間ぶっ続けの学習は効果的ではありません。5分でもいいので定期的な休憩を取り入れながら学習しましょう。
休憩中には軽いストレッチや深呼吸を行うことで、脳が休まり、休んでいる間に脳が情報の整理整頓を行います。ここで、携帯やテレビを見ることはお勧めしません。なぜなら、それらの行為は脳が休まらず、脳が勉強した内容の整理整頓を行えないからです。水分を補給して5~10分目を閉じて脳が情報を整理整頓できるような休憩を行いましょう。
⑥復習と睡眠の確保
一夜漬けの最後には、学習した内容を最終的に復習しましょう。キーポイントや図を再度確認し、記憶の結びつきを強化します。また、十分な睡眠を確保することも大切です。睡眠不足は集中力や記憶力を低下させる要因となりますので、十分な休息を取るようにスケジュール作成を心がけましょう。
終わりに
解剖学のテスト前に一夜漬けを試みることは、時には必要な場合もありますが、その成果を最大限に引き出すためには慎重なアプローチが求められます。短期間で情報を詰め込むことと、理解を深めることのバランスを保つことが、成功の鍵です。
しかし、この方法はテストを乗り越えるためには有効になるかもしれませんが、解剖学は資格取得後も必要な知識であるため、長い時間をかけてコツコツと身体にしみこませるように覚えていくことが理想です。
無事にテストに合格出来たら、今度は忘れないように復習をしていきましょう。他の解剖学の勉強方法を知りたい方は下記の記事を参考にしてください。
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