- 国家試験が無事に終わったけれど、この後何をすればいいの?
- 社会人になるまでの準備期間にしておいたほうがいいことってあるの?
上記の悩みを解決する記事を書きました。
毎年2月の終わりに理学療法士の国家試験が行われます。2021年は2月21日に国家試験が行われました。
国家試験が終わり、合格することで晴れて来年度から理学療法士として働くことが出来ます。しかし、国家試験が終わってもまだ気を抜くことはできません。
なぜなら、理学療法士として働くための準備をする必要があるからです。この記事を読むことで理学療法士として働くための準備が分かります。
1.提出書類を速攻で準備・記入して提出
理学療法士として働くには理学療法士免許が必要です。最近は5月の連休前ごろには仮免許が届くようになっているそうですが、書類の提出は早いにこしたことはありません。
仮免許が手に入ることで単位をとれるようになります。つまり、免許がこないといつまでたっても理学療法を行うことができないのです。それは職場にとっても不利になります。
そのため、書類を手に入れたら速やかに準備・記入して提出しましょう。
国家試験合格後に、理学療法士免許を取得するためには養成学校で配布される書類等を提出しなければいけません。以下が必要なものです。
- 収入印紙(登録手数料9000円)
- 理学療法免許申請書
- 住民票の写し(6ヶ月以内または戸籍謄本)
- 健康診断書(所定の用紙に1か月以内のもの)
- 登録済み証明書用(63円切手)
詳しくは厚生労働省のHPに記載されています(申請書などもダウンロードできます)。
私の場合、3月の半ばから準備を始めました。当時、戸籍謄本を提出しようとして近くの役場まで行ったのですが、本籍のある役場でもらって下さいとのこと。
提出に必要な戸籍謄本は東京で生まれ育ったので東京で手に入ると思っていました。しかし、実際は他県に本籍があり、取り寄せに時間がかかってしまい、免許の取得が少し遅くなってしまいました。
時間に余裕があれば他の手段(住民票など)で準備できたのかもしれません。
2.就職活動
まだ就職先が決まっていない人は免許取得の提出書類と並行して行いましょう。
国家試験に合格して免許をもらっても活躍する場所がなければ意味がありません。求人情報は各都道府県の理学療法士協会HPやPTOTSTネット、ハローワーク、各病院のHPの求人欄などで見ることが出来ます。
以下に就職のポイントをお伝えします。
希望がなければ教育システムの整っているところを選ぶ
自分が就職したい病院や施設がなく、職場選びに迷っている場合は教育システムの整っているところを選ぶのがおすすめです。
理学療法士協会の新人教育プログラムとは別で病院または施設独自での教育システムを作っているところがあります。
この教育システムを受けて、職場での動き方や基礎的な動きを学んでから臨床に入ることが出来るのです。
入職していきなり患者や利用者が目の前にきても今までの実習経験では対応できないですので、教育システムで成長していけるのはとても楽ですね(勿論、成長するための自己研鑽は必要です)。
また、教育システムが整っているのは大きな病院であることが多いです。そのため、診療科が多く、入院リハビリでは様々な疾患を見ることが出来ると思います。
多くの疾患や人と接することで、入職時にはなかった自分の将来の仕事像や働き方が見えてくるかもしれません。
私の場合は、病院の入院リハビリでの経験から整形外科クリニックで外来でのリハビリで活躍をしたいと思いました。
病院見学には必ず行く
ホームページや口コミの情報だけではわからないので、施設や病院見学は行った方がよいです。
見学に行かない人はあまりいないとは思いますが、見学したときに意外と大事だと思うところがあります。
見学できる時間にもよりますが、リハビリの光景を実際に見て感じることが大切です。
そして、その光景が自分の行いたいリハビリと合っているかどうかを感じてきてください。
また、病院や施設の雰囲気が自分に合わない場合は直感が働いて魅力を感じないかもしれません。
逆に何気なく見学したところにとても魅力を感じるかもしれません。
行動してみることが一番の方法だと思います。
通勤はなるべく楽にする
実体験から話しますが、私は都内で働いており、電車で通勤していますが、朝の通勤ラッシュの時間帯に通勤時間が被ってしまい、満員電車です。
そして、その満員電車で通勤していると結構な精神的ストレスになっています。転職を考えましたが、現在はテレワークが励行され電車が空いているため、あまりストレスには感じていません。
私は車通勤をしてはいないですが、車の場合であると朝の場合は渋滞が発生して遅刻ギリギリになってしまうかもしてません。
対策としては、
通勤ラッシュの時間帯を避けるよう時間をずらすことがあります。
そして、まだ職場が決まっていないならば、なるべく通勤時間の掛からないところの就職をお勧めします。
そのための引っ越し作業なども検討に入れた方が良いです。
理学療法士は肉体労働であるため、仕事以外でのストレスはなるべく減らしたいところです。
特に通勤はストレスを減らしやすいポイントであると思います。
しかし、電車やバス通勤は悪いことだけではありません。
なぜなら、移動時間を読書や勉強に充てられるのです。
移動時間の読書や勉強のメリットは
- 時間制限があるため、集中力が上がる(ドーパミンが分泌される)
- 「ながら仕事」ではなく「並行仕事」にする
- 朝の時間は効率がいい
- 移動時間が勉強時間となり、一日の使える時間が増える
があります。
過去の記事に少し書いているので、下記記事も参考にしてください。
もし、職場が決まっている人は通勤時間を想定した通勤ルートを通ってみて遅刻せずに行けるかどうかを確認しておくと初出勤日に慌てなくて済みます。
3.研修会に参加
学生だと研修参加費が驚くほど安い場合はあります。
通常の研修は1日1万円ほどかかりますが、学生は半額以下になる場合もあります。
凄くお得なので、必ずではないですが、時間に余裕があれば参加してみてはいかがでしょうか。
学生ではなくても3年目までは比較的割引をしていくれる団体もあるので、経験年数の若いうちに安く色々な研修に参加しておくと金銭面的にも助かりますね。
どんな研修があるか調べるにはPTOTSTネット、日本理学療法士協会のセミナー一覧を確認してください。
参加したい開催団体があればその団体のHPに直接申し込むこともできます。
はじめの研修の選択としては「触診」などの基礎的な研修に参加し、身体の触り方を学ぶことをお勧めします。
逆に早いと思うのは「特殊テクニック」です。
なぜなら、身体の触り方を身に付けてからの方が特殊テクニックの技術力も高くなるからです。
職場の方針でない限りは後回しでもいいと思います。
出来る人は触り方と並行して学びましょう。
4.遊ぶ
理学療法士の学生に限ったことではないですが、国家試験のための勉強や臨床実習、そして、就活が終わればいよいよ学生が終わりになります。
今振り返っても学生時代の思い出は大切です。
社会人となるとなかなか予定を合わせることが難しくなるために可能であれば今のうちに足んでおくのが良いです。
2021年3月現在はcovid-19が猛威を振っていて集団での行動が制限されていますが、その中でも思い出作りをしておくべきだと考えます。
終わりに
改めて国家試験お疲れさまでした。
来年受験される方は合格できるよう計画的にいきましょう。
もう書類提出や就活は終わりましたか?
4月から気持ちよく働けるようにしっかり準備をしましょう。
ちなみに理学療法士協会には新人教育プログラムがあります。
その記事も書いたので、ご覧ください。
以上、理学療法国家試験後に行うべきこと4選でした。