- 生理学が楽しくないから勉強が続けられない
- 理学療法士・作業療法士として臨床で働くときに生理学の必要性を感じない
- 生理学が大事なのは理解しているけど、勉強の仕方が分からない
という悩みを解決する記事を用意しました。実は私自身も学生時代に生理学なんて仕事には必要がないと考えていました。しかし、理学療法士として臨床で活躍するためには生理学の知識は必要不可欠だと気付いたのです。
なぜなら、生理学は人が生きるための機能を知る学問だからです。つまり、生理学の知識がないと、人の身体を良くなる過程が分からないで運動指導をしていることになります。そのため、今回の記事では今日から始められるためになる生理学の勉強方法を解説していきます。
記事の前半では生理学の知識がなぜ必要なのかを解説し、後半では5つの勉強方法を紹介します。後半でお伝えする生理学の勉強方法は以下の方法があります。
- 基礎をしっかりと理解する
- 参考書を使用する
- 動画配信サービスを利用する
- 実践的な経験を積む
- 研修やセミナーに参加する
この記事を読んで生理学の勉強方法を実践し、明日から臨床で生理学の知識を活かせるよう目指していきしょう。勉強方法の詳細は各目次の終わりに詳細記事のリンクを張るので、より理解を深くしましょう。
生理学は人が生きるための機能を探求する学問
生理学は解剖学・運動学と並んで医学の基礎の分野であり、理学療法士・作業療法士にはとても重要な知識です。しかし、基礎の部分だからか暗記して覚える必要性も多く、生理学を苦手に感じている人は多いでしょう。
生理学は生命現象を機能の側面から知る学問のため、機能回復を目指す理学療法士・作業療法士、言語聴覚士は機能回復の過程を理解するためには必ず生理学知識が必要になります。
例えば、あなたはなぜ筋トレをしたら筋肉が肥大するのか?、なぜ運動をしたら心拍数が増加したり、呼吸数が上がるのかを説明できますか?これらの疑問は生理学の知識をつけることで解決することができるでしょう。
残念ながら、生理学を理解していないと理学療法士・作業療法士、言語聴覚士として機能回復の説明を対象者にできず説得力が生まれません。これから臨床で活躍するために生理学を理解することはとても重要なのです。
生理学の勉強方法まとめ
①生理学の基礎部分は教科書で学ぼう
生理学は、基礎的な学問であり、運動療法や評価を理解するための必要な知識です。その生理学の基礎の部分を身につけるためには、養成学校で配られる生理学の教科書を使って勉強することを推奨します。なぜなら、養成学校で認可されている教科書は生理学に関する基礎的な知識や概念を整理して記載されているものだからです。
教科書を読む際のポイントは、自分が理解できていないところや疑問があるところには、理解するまで何度も読み返すことが大切です。教科書の内容が理解できれば、生理学に関する基礎的な知識は身につけていることになります。
生理学は、複雑な概念やメカニズムを覚える必要がありますが、基礎的な知識を身につけることで、臨床でも活用できます。理解を深めるためには教科書に載っている図などで覚えることが大切です。さらに読んだり見るだけでなく、自分で絵や模式図を描いてみたり、忘れないように学んだ内容を復習するようにしましょう。
また、教科書だけで基礎を身につけようとするのではなく、講師や先輩から教えてもらう方法も有効です。人に教わることで生理学の仕組みやメカニズムを教科書以外から身につけることができます。このように、教科書での勉強と先輩や講師の協力を合わせて学ぶことで、生理学に対する理解をより深めることができるでしょう。
②自分のレベルに合った参考書を使おう
自分のレベルに合った参考書を選ぶことが大切です。また参考書を選ぶ際に足りない知識を理解することを念頭に置いて勉強することで、生理学の知識をより効率的に深めることができます。以下は参考書を使うコツです。
- 適切な参考書を選ぶ:生理学に関連する参考書は多数ありますが、学習目的やレベルに合った参考書を選ぶことで内容が理解しやすく効果的です。
- 概念を理解する:参考書で学ぶことは、教科書では得られない知識や分からない部分を理解することです。それでもわかりにくいところは、他の資料や教科書を参照することで理解を深めましょう。
- 臨床場面から必要性を見つける:生理学は実際の臨床場面でも使われる大事な知識です。実際の場面を想定したメカニズムを学ぶ参考書を選ぶことで臨床で必要な知識を身につけることができます。
- 例題や問題を解く:参考書の中には、理解する工夫として例題や問題があります。例題や問題を解くことで、自分の生理学の理解度を検証しながら勉強できます。
- 繰り返し勉強する:生理学知識は、覚えることが多く、例えしっかりと学んでも時間が経てば忘れてしまいます。そのため、繰り返し勉強できるような参考書を選びましょう。
ただし、参考書は専門書であるため、高額なものが多いです。さらに、専門的であればあるほど難しい内容になってしまいます。有効に活用するためにも自分のレベルに合わせた参考書を選びましょう!おすすめの参考書は以下のリンクから見てください!
③リハノメを利用する
参考書を使うことと同様に、適切な動画を選ぶことや、疑問点を整理することを念頭に置いてオンラインセミナーなどでの動画を視聴することで、生理学に関連する知識を身につけることができます。
- 適切な動画を選びやすい:動画配信サービスには、生理学に関連する動画が多数ありますが、学習目的やレベルに合った動画を選ぶことが大切です。
- 疑問点を整理しやすい:動画を視聴する際に、疑問点が生じることがあります。そのため、疑問点を整理することが大切です。
- 参考資料を知りやすい:動画を視聴する際には、参考資料を収集することができます。参考になった資料は、今後の学習に役立つかもしれません。
- 動画を繰り返し視聴しやすい:動画を観終わった後は覚えていても、すぐに忘れてしまいます(エビングハウスの忘却曲線)。そのため、動画を繰り返し視聴することが大切です。
動画配信サービスでは生理学だけを勉強することはありませんが、評価や運動療法をするうえで必ず生理学の知識が必要になります。逆に言えば、動画からは運動療法や評価に必要な生理学知識を学ぶことができます。
セラピストのための動画配信サービスはいくつかあります。その中でもおすすめはリハノメです。リハノメは毎月の動画配信スケジュールが決まっており、理学療法士だけでなく、作業療法士や言語聴覚士による動画も配信されているため、様々な分野の勉強ができるのが魅力です。
リハノメについて詳しく知りたい場合は下記の記事を読んでください。
④どんどん実践経験を積んでいこう
実験を行ったり、実習に参加することで、生理学に関連する知識を深めることができます。
- 実験を行う:生理学に関連する実験を行うことで、理論を実践的に理解することができます。
- 実習を行う:医学関連のキャリアを目指す場合は、実習を行うことが大切です。実習を通じて、実際に手を動かすことで生理学に関連する知識を深めることができます。
- ボランティア活動を行う:ボランティア活動を行うことで、医学関連の仕事に関連する知識を学ぶことができます。また、人々に貢献することができるので、自分自身も得られます。
百聞は一見に如かずという言葉のように文字や絵として見るだけでなく、実際の技術を体験することは生理学を理解するうえで大切です。
環境によってはその貴重な経験ができない場合がありますが、チャンスがあれば逃さず経験したいですね。
⑤自分の悩みを解決できるような研修やセミナーに参加しよう
専門家による講演を聴いたり、実践的なハンズオンセミナーに参加することで、生理学に関連する知識を学ぶことができます。
- 専門知識を深められる:研修やセミナーは、専門家が最新の知識や技術を共有するための場であり、自己学習では得られない情報を入手できます。
- 実践的な経験が積める:研修やセミナーでは、講義だけでなく、実際に実習やグループワークを行うことが多くあります。そのため、実践的な経験を積むことができます。
- ネットワークが広がる:同じ業界や分野の人々が集まる場であるため、他の参加者と交流することで、新たな人脈が広がる可能性があります。
- モチベーションが向上する:研修やセミナーに参加することで、自己学習では得られない刺激や励みを得ることができ、学習意欲が高まることがあります。
研修やセミナーに参加することで普段では得られない経験ができます。デメリットとしては多額の費用が掛かったり、開催場所が遠方であったり、セミナーのレベルが合わなかったりなどがあります。より詳しく研修やセミナーで勉強したい方は下記の記事を読んでください。
まとめ
生理学の勉強方法をまとめました。大切なことは基礎をしっかりと身に付けることです。今回は生理学の基礎を身に付けるための勉強法を5つお伝えしました。
- 教科書で基礎を学ぼう
- 自分のレベルに合った参考書を使おう
- 動画配信サービスを利用する
- 実践経験を積もう
- 悩みを解決できるような研修やセミナーに参加する
それぞれのメリット・デメリット、具体的な勉強方法はリンク先にとんで読んでみてください。
生理学が臨床でも活用できるようになると問題点が明確になりやすくなり、臨床が楽しくなります。